混乱の中でも大切なのは家族や仲間とのチームワーク
いつもと違う雰囲気のGWでした。
こちら足寄町も、例年であれば帰省ラッシュや観光で車の交通量も多くなり、道の駅やコンビニの駐車場が満車になってGWだということを実感するのですが、今年は何事もなかったかのように静かでした。
テレビ電話などでのオンライン帰省という言葉が聞かれましたね。
新年会やお花見の自粛によりビールの消費量も減っているそうです。
ビール4社が発表した3月のビール系飲料の販売量は、前年同月比で13%減少。
アサヒビールの「スーパードライ」は28%減とリーマン・ショック後の09年2月に次ぐ下落幅となったそうです。
私たちの牧場では、育成・肥育の時期の餌に牧草やデントコーン(飼料用トウモロコシ)の他に規格外小麦や大豆粕、海藻粉末などオリジナルで配合して与えていますが、昔からビール酵母も与えています。
牛の体調管理に良く、牛用飼料に知られているのですが、ビールの製造が落ちているので手に入りにくくなってきており、代替品を探すことも考えています。
飼料メーカーによると、飼料原料の多くは海外に頼っていて、今回の新型コロナウイルスの影響で貨物船の動きが悪くなり、国内に在庫はしているもののこの物流の滞りが長引いたら、国内の家畜の餌が足りなくなるとのことでした。
ほとんどを自社産国内産でまかなえている私たちは他からみたら随分良い方だとは思いますが、物流が戻っても世界的に人間の食料もひっ迫している状況ですから、餌を海外に頼っている国内の畜産業は危機感が増すかもしれません。
私たちが長年使ってきた国産の副産物もこの状況下で入手困難になる可能性もあるため、緊張感を持って確保していかなければいけないかなと思います。
混乱の中だから、色々な仕組みが変わる。常にアンテナを貼り、すぐに動けるようにしておかなければならない・・・!と、そう危機感は持ちつつも、基本は家族団らん。
私たちの牧場は家族と数名の従業員で経営しています。
テレワークやStay homeで家族が家で一緒に過ごす時間が長くなり、逆にギクシャクするというニュースが流れています。
私たちの牧場も同じです。何年も同じメンバーで毎日過ごします。
人間ですから時には多少のギクシャクもあります(笑)が、自分も大変だけど相手も大変。
ちょっと相手の気持ちに寄り添って、サポートしたりされたり。
こんな時だからこそ、大切なのは家族や仲間とのチームワーク。
畑仕事もスタートしました
畑仕事の時期にもなりました。
私たちの牧場では農作物(野菜)栽培はしていないので「畑」はデントコーン(飼料用トウモロコシ)を栽培するための畑のことです。
4月後半から足寄町にあるデントコーン畑と、音別町の採草地に堆肥散布をしています。
それが終わるとデンコトーン畑の準備を始めます。
畑の土をひっくり返すプラウをかけて、土の塊を砕くサブソイラーをかけて、さらに細かくするロータリハロをかけて、カッコウが鳴く5月中旬ころやっと種播きをします。
色々な仕事を覚えていく金田君
入社して1か月が経ちました。
朝晩はまだ氷点下近くまで冷え込む日もある十勝ですが、朝早くから頑張ってくれています。
様々な機械や仕事があり、同時進行で覚えることばかり。
牛も大きいですが機械も大きいので、少しの気のゆるみが事故につながってしまうかもしれません。
いつもどこかで緊張感を持っていなければならないのはどんな仕事もそうですが、最初は特に大変なはず。
笑顔で頑張ってくれて感心しています。どの道のプロでも最初は初心者(^^)b

