北十勝ファーム便り

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北十勝ファーム便り NO.53

隣接放牧地より牛が入りこみ、ロールラップは哀れな姿に(^^;
「この間収穫して、ラップ(ラップサイレージ)置いたままの畑に、隣の牧区にいた牛が入りこんでます・・・」麻布大学からのインターン実習生と共に、音別の牛のチェックに向かった中村さんから、上田代表に連絡が入りました。
「あちゃー運び出して明日ラップ巻き直さないと…こりゃ何時間かかるか。まず牛を移動させないといけないけど、呼んでも全然来ない。」(※これがタイトルのところの写真です(笑) こんな日もありますね!




日照不足でデントコーン収量 例年並みとはいかず・・・
今年の十勝地方は、6・7 月に長い蝦夷梅雨や豪雨に見舞われ、夏場のからっとした晴天が続かず、デントコーンの収量としては、例年の7割にとどまりました。茎も細く、丈もない状況ではありますが、水分が少なかったので、細断収穫チューブ詰め後の水分流出はほとんどありませんでした。しかしながら、収穫物低水分による、乳酸発酵の度合いと、栄養価については飼料分析してみないと何とも言えないところです。上田代表によると「これだけデントコーンの出来が悪いのは経験したことがない。堆肥散布時期や、借地の元々の地力、天候など課題が見つかった。ここ数年収量が多い年が続いていたが、こんな年もあると心にとめて、多かったら他に売っても良いのだから、来年は栽培面積を増やさないといけないかもしれない」。牧草収穫量も、収穫時期や天気に恵まれず昨年並みとはいきませんでした。
まずは冬を乗り切り、来年にこの教訓を活かしていきます。


種牛「沢春」おつかれさま。ありがとう。

平成23年3月に私たちの牧場で産まれ、種牛として10年近く活躍してくれた「沢春」号。体高は高くないものの、胴のびとロース芯面積の改良に寄与してくれた牛でした。弊社の中村さんが子牛の時から手をかけて育てたので、従順で他の人も扱いやすく、また種付けも上手で、新規繁殖雌牛に選抜した群には沢春を入れるとちゃんととめてくれる(受胎させる)という雌牛の扱いが上手い子でもありました^^弊社での蓋世系の種牛が充実してきたことと、今年「錦宝」号という後継牛ができたこと、年齢も重ねてきたということで、先日種牛としてのお役目を全うしお肉になってもらうことになりました。今まで種牛は出荷したらと畜業者にゆだねていましたが、特に思い入れのある牛ということでお願いして委託加工の許可をいただき、私たちとしても初めて種牛のお肉を扱わせて頂きます。きっと国内でも年に数頭しかと畜されない「種牛」。お世話になっている皆さまに、ご案内までさせていただこうと思います。