謹んで新年のご挨拶を申し上げます日本海側の全国的な豪雪が報道されておりますが、こちら北海道十勝地方では12月にほとんど雪が降らず、私たちの牧場でも年が明けて1週間たちやっと10cm程度の積雪になりました。
雪がなく除雪車も走らない静かな年始でした。
今年一番の寒気がきているとのことで、皆様におかれましては、普段より一層お身体を大切にお過ごしになられますようお祈り申し上げます。
昨年は皆様のところへご挨拶に伺う機会を設けることが出来ず、大変残念に思っております。
例年ですと展示会や短角牛関連の出張に合わせ、定期的に皆様をお訪ねしていたのですが、それが叶わず寂しい1年でした。
決まっていたことが延期になったり、いままで良かったことが出来なくなったり、不確実性が増しています。
それでも、何ができるのか、動き続け新たな道を模索する年でした。
牧場の一年を振り返りますと、新たな命が生まれ、大きく育った牛達が出荷されていくことは変わらず、これもひとえに皆様方の応援のお陰と心より御礼申し上げます。
枝肉検品では数年前からの飼料内容の改善により、体つきやロース芯面積の改良の成果が少しずつではありますが出てきたことを実感しました。
現場では新入社員も一人増え、代表も場内設備の修繕に積極的に取り組むことが出来たので、日々の仕事の効率が上がり、今までしたくてもできなかったことに取組むことが出来るようになりました。
また、生協さん向けの有機牛生産に向け、牧場11年目になる中村さんを先頭に着実に進んでいます。
今年は丑年になります。色々な場面で牛の特集を目にして、つい嬉しくなります。
丑年を動物の牛で思い浮かべると思いますが、十二支のはじまりは植物の状態を意味するものだったそうです。
種から芽が出て成長し花が咲き実になり、また種になる。
この自然の摂理を12段階で表したもので、丑は「種から芽が出ようとする状態」になります。
昨年の子は「種になりこれから生命が誕生する状態」。
振り返ってみていかがでしょうか。新たな価値観が生まれ、今年はそれが育つ。
もしそうであれば、昨年試行錯誤したことがきっと今年の力になるはず。
一昨年までの世界に戻るのならば、今まで経験したことで対応できる。
うまくいかないことは「まだ」うまくいかないだけ…希望を持ち、より良く皆様のお役に立てる牧場になるために励んでいきますので、本年も何卒ご愛顧賜りますよう、お願い申し上げます。

