北十勝ファーム便り

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北十勝ファーム便り NO.44

放牧開始
東北地方や北海道での短角牛特有の飼養方法として「夏山冬里」と呼ばれる、夏の母子での放牧が始まりました。
昔軍馬の牧場だった音別の放牧地には極早生の牧草が伸び、既に穂が出て栄養満点です。
海岸線沿いで気温が低い音別の放牧地で、牛たちは秋までゆったりと過ごします。

もくし(頭絡)の使い方
足寄の牛舎から音別の放牧地までは家畜車で片道約1時間半の道のり。
体重が軽い子牛たちはそのまま積み込みますが、大きい母牛達は1頭ずつ顔に「もくし」をかけて家畜車に保定します。
購入する場合は農協の資材課で800円程ですが、麻ロープを購入して自作することもできます。
かけ方は、牛の左側に立ち、鼻紐が天井に向くように牛の鼻先に通し、牛の左耳の後ろで結びます。
私たちの牧場では除角をしていないので、大きな牛が少し頭を動かしただけで固い角が目の前をよぎるので、緊張感を持ちながら作業をしなければなりませんが、慣れた現場の皆はちょちょいのちょいであっという間にかけ終わります。


デントコーン播種作業も無事に終わりました (安田より)
デントコーンの種まきは、トラクターの後ろにに取り付けた播種機を使います。
トウモロコシは収穫時に背丈が3メートル近くにもなるので、栄養をたくさん必要とする作物だそうです。
肥料と種をそれぞれタンクに補充し畑を走ると、この一台で溝堀り、肥料を落とし土を被せてまた溝を堀り、今度は種を均等に落としてまた土を被せてならすというたくさんの作業をしてくれる何役もこなす完璧な機械です。
完璧!と言いつつも、種が詰まってしまうこともあり、そうするといざ収穫するときに収量減になってしまったり、畑の状態によっては草の根っこが絡まって種が土からでてしまうこともあり、鳥などや動物が種を食べてしまってこれもまた収量減になってしまうので、人間が後ろで見守ってやらないといけません。
完璧に見えたのに手をかけてあげないといけないところが愛らしいなあと思いながら乗っていました!
土ぼこりで真っ黒になるとは聞いていたけど想像以上!(^^;
でも、冬からの牛たちのご飯になると思って牛たちのため頑張りました(^-^)
大きく成長しますように!楽しみです!