北十勝ファームは北海道足寄郡と音別に農場を構え、日本短角種の一貫生産を行っています。国産牛の飼育頭数の1%に満たない短角牛を、日本全国にいる約7000頭のうち、最多の約600頭を飼う飼育頭数日本最大級の牧場です。(2022年時点)
「夏山冬里」方式
牧草の茂る時期は母子で山へ放牧し、雪の降る時期は牛舎で冬ごもりさせる。
東北地方や北海道の気候に合った飼い方です。
ストレスフリーな牛舎環境
四方に壁はなく、柱のみの構造で屋根の中央部が抜けており、広々とした開放型の牛舎で、換気や採光環境を整えています。
また、糞臭を牛が嗅ぐと肉質に移り、気管を痛めることがあります。そのため、除糞を5~10日置き、戻し堆肥に抜根を混ぜて敷料にしています。
さらに、牛舎の四隅のコンクリート下に炭とブラックシリカを埋め、北海道上ノ国町で採掘されるブラックシリカを5t埋めてマイナスイオン濃度を高めています。マイナスイオンや遠赤外線の効果により牛がリラックスできるような環境づくりに努めています。
健康管理
ホメオパシーによる衛生対策を行っており、レメディという錠剤を水に溶かし、希釈に希釈を重ねて極めて薄くした毒素を摂取することで、体にそれに対する抵抗力、自然治癒力を発揮させるものです。
使用するレメディは症状によって細分化されるため、牛の異変をいち早く見つけて、症状に合ったものを使う必要があります。レメディの使い分けを学ぶために、ホメオパシストの資格を持つ鴻巣羽香さんに指導を仰ぎながら使い方を覚えていき、現在は人間にも利用しています。
ホメオパシーによる衛生対策を行っており、レメディという錠剤を水に溶かし、希釈に希釈を重ねて極めて薄くした毒素を摂取することで、体にそれに対する抵抗力、自然治癒力を発揮させるものです。
使用するレメディは症状によって細分化されるため、牛の異変をいち早く見つけて、症状に合ったものを使う必要があります。レメディの使い分けを学ぶために、ホメオパシストの資格を持つ鴻巣羽香さんに指導を仰ぎながら使い方を覚えていき、現在は人間にも利用しています。
投薬治療が減り、500頭規模での年間治療費・衛生管理費は100万程度に抑えられ、出荷までに体に一度も針が刺さらない牛が年25頭程度います。
アニマルウェルフェア(AW)認証
世界で進むアニマルウェルフェア(=家畜が満たされて生きる状態)のことで、年に1.2回OIE審査員が農場を訪れ、乳牛の健康状態や飼育環境など45項目を1頭1頭審査します。
オーガニック認証を取得するには、アニマルウェルフェアへの配慮がなされていることが条件となるため、子牛やエサだけが有機の要件を満たしているだけではクリアできないものとなっています。
2017年に立ち上がった『北海道オーガニックビーフ振興会(HOBA)』に北十勝ファームとして参加するなかで、コープデリの畜産担当の方と話す機会がありました。そのときに『ヴィ・ナチュール』の誌面で、うちの短角牛を扱いたいというお話をいただいたのが最初です。その後、畜産担当者から「有機牛も取り扱いたい」という要望があり、コープデリの支援を受けて、本格的に有機牛の生産に取り組むこととなりました。
北海道オーガニックビーフ振興会(HOBA)の理念
私達北海道の日本短角種およびアンガス種等の生産者は、オーガニック認定を取得し生産しマーケットを拡大してゆきます。そして赤身牛の価値観を上げてゆきます。そのため協同の施策を持ち、推進させるために畜産クラスター「北海道オーガニックビーフ振興協議会」を立ち上げ、収益性の向上、経営の安定と継続を図ってゆきます。
有機JAS認証取得までの道のり
はなゆき農場
北十勝ファーム「有機牛生産部門」
有機JAS認証取得までの道のり
有機ほ場の準備
3年後
出産前6カ月以上有機飼育された母牛が自然交配し、出産
1年~1年半後
有機牛の肥育
2年~3年
出荷
国産原料・自社配合で安全な飼料給仕
自社生産デントコーンサイレージ/自社生産牧草(有機)200ha/遺伝子組換え分別流通管理飼料/ポストハーベストフリー/足寄産小麦規格外飼料/食品製造副産物飼料(醤油粕・酒粕等)/天然鉱物(ミネラル類)/生菌剤/飼料添加の抗生物質・合成薬品不使用