記録的短時間大雨で場内の一部で数日間断水に… 局所的な豪雨が各地で起きています。「今まで経験したことのないような」と報道されますが、私たちの牧場でも 7 月 27 日の夕方から深夜にかけて 1 時間に降雨量 90mmの雨が断続的に降り、場内にひいている一部の水道管に水が来なくなってしまい、それによって、半分以上の牛舎で断水してしまいました。断水に気が付いた27日夜から一晩中、空が明るくなるまで使える水道からバケツに水を汲み、3台の軽トラの荷台にいっぱいにして断水の牛舎の水槽に水を入れる作業を続けました。

翌28 日は、どの水道管に不具合があるのか、朝の牛の飼いつけ(エサやり)が終わったあと事務所に集まり、水道管修繕の作戦会議です。
災い転じて福となす 
私たちの牧場は足寄町市街よりも高台にあり、公共の水道は入っていません。代表の父や祖父の代に切り開いた土地で、水道も当時からの物を使用しており、隣接する天然雑木林からの伏流水を水源とし水質もよく、途切れたことはありませんでした。ここで生まれ育った父もこんな水害は初めての事態でした。今回、大変な思いをしましたが、おかげで水源や水道管、その管理整備に係る知識経験を得ることができました。牛のために奔走してくれた牧場スタッフや、地域の方々、心配のお声をくださった皆さまに改めて心から感謝申し上げます。
枯渇しそうな水槽への給水消防車が水を運んできてくれました

牧場内を何か所も掘り起こして水道管やバルブを確認しました

すぐに修繕できない水源の代わりに敷地内の昔から確認していた伏流水水源を整備し、断水は解消しました

断水中の3日間は連日30℃を超え、断水中の牛舎の牛たちにしっかり水があたるように500Lタンクで各牛舎を走り、修繕と同時に給水もしっかり行いました