実習生バトンタッチ☆前半の石田さん、安田さんペアが期間を終え、後半の勝間田くんと中山さんが牧場にやってきました。
それぞれが得たもの実習を終え、石田さんは「出荷に関しての心境について、まだ完璧な答えが見つかったわけではないけれど、自分の中で少し整理がついたように思います。」と話していました。
安田さんは「枝肉を検品に行ったり、地元のイベントに参加して実際にお肉を販売したりできたことが嬉しかったです。自分は将来何をしようかまだ悩んでいるけど、きっとどんな仕事もそれぞれに大変で、どんな事をしていても向上心をもって工夫をし、考えないといけないことがたくさんあるのだと学びました。」と二人とも、明るく毎日頑張ってくれました。
同じ作業をし、同じ経験をしてもそれぞれに感じること、心に残ることは違ったようですが、二人とも「大好きな短角と毎日一緒に居ら
れて、とっても楽しかったです!」と言ってくれて、牧場の人間みんなでほっとしました(^^*)


デントコーンこんなに大きくなりました!!
5月の末に播いたデントコーンがお陰様でこんなに大きくなりました。
左側が有機(オーガニック)の試験栽培区、右側が対象区(慣行栽培)です。
どちらも丈に差はないように感じています。
茎は、出芽後の草取り作業を奥さんが一生懸命やってくれたお陰か、試験区の方が太いように感じます。
俵もついてきました。あとは、しっかり実が入るかどうかということろです!
デントコーン有機栽培の課題
①草取り作業
雑草との成長競争で負けてしまわないように、草取りをしなければいけません。
今年は試験栽培で0.4haという小面積なので手作業でもなんとかこなせましたが、面積が増えると難しくなってきます。
②収穫機械(ハーベスター)等の洗浄


有機の認証をとるためには、慣行栽培で育った作物と混ぜてはいけないため、有機栽培の作物を収穫する前に機械を洗浄する、もしくは今季収穫の一番最初に使用するということをしなければなりません。
デントコーンの収穫は年に1回しかなく、必要となる機械も多いため、コントラクター(収穫作業の外部委託組織)に依頼していますが、コントラクターは何件もの収穫作業を受け持っています。
短く忙しい収穫期にそのようなことは…きっとどこもしてくれないのかな…(^^;)
それでも、今年はとりあえず有機質肥料を使用し、生育の試験をするつもりでやってみたので、第一段階(生育実験)の7割までクリアといった感じです(^^)b
草だけで育てれば、”有機への道(飼料編)”はそんなに厳しいものではないのかもしれません(牧草地は何年も化学肥料をまいておらず、堆肥散布とグアノというインドネシア原産のトリの糞の化石を原料とした有機的肥料を散布ました)。
ただ、草だけではお肉の風味、味が変わってきてしまうはずです。
今までの牧場の取組とお肉に関しての考え方を曲げずに、理想にもうちょっと近付きたい。
認証ありきではなく、食の安全と未来へ持続性のある農業、人と自然の調和という理想にどこまで近づけるか…そのチャレンジをしたいのです・・・
