ただそこにあるようで… 実は管理されている牧草のお話ただいま牧草収穫の真っ最中。7月に入ってからの長雨で、収穫スタートのタイミングが遅れてしまいました。
冬場、牛舎で過ごす牛達のための餌になるものを収獲しています。
“牧草って、実際のところ何なの?雑草でしょ?”
いいえ、雑草ではありません。
牛が食べて効率が良く栄養を摂取できるように栄養価の良く、牛が好んで口にするように嗜好性の良いものを選び、飼料として栽培しているのです。
その土地の土に合った品種でないとその土地に根付いて育ってくれませんし、牛が歩き回って食べてもへたれずに生える放牧地に向く品種や、牛を放牧させずに草だけを機械で刈り取る採草地に向く品種など色々あります。
日本のほとんどの土地は、放っておくと木が生えて森になってしまうのだそうです。
雑草が生えず、草の揃った草地を維持するために、実は手を加えたりしているんですよ。
飼料作物について 植物学的分類では、イネ科とマメ科にわかれます。
主要牧草やデントコーンなど、飼料作物にはイネ科(単子葉)が多いですが、クローバーなどマメ科(双子葉)もイネ科植物の隙間を埋めるように増え、蛋白質が豊富なので利用されます。
作物学的には、寒地型・暖地型、多年性(種を播かなくても次の年も生える)・一年性(毎年種を播く)、自殖性・多殖性、上繁草・下繁草、などに分けられます。
チモシーとクローバー 音別町での採草地ではチモシーとクローバーを混こん播ぱん(同じ場所に2種類以上の植物が育つように種を播くこと)をしてい
ます。
3年前に発行したファーム便りNo.4にさりげなく画像を載せていました(^^)
気付いた方はいらっしゃいますでしょうか。


今年も実習生がやってきました
今年も日大の学生さんが実習に来てくれました。2名ずつ入れ替わりで計4名受け入れます。
前半は石田さんと安田さんペア。二人とも非農家出身ですが、日大の牛ひきサークルの活動の中で、牧場にいる日本短角牛の飼育を担当しているのだそうです。
実習期間は放牧地での牛のチェックや、場内の草刈り作業、子牛の管理などを元気にこなしています。
牛好きな子は、熱心に質問してくれ、私たちも良い刺激になります♪
石田さんは、アニマルセラピーに関心があり、自分が担当していた短角子牛の出荷時に気持ちが落ち込み、畜産農家さんはどうやって気持ちの整理をしているのかを探るべく、私たちの牧場を志願してくださったそうです。
安田さんは畜産物の流通や加工に興味がありそうです(^^*)
二人とも、卒業後に何をしたいかはまだ決まっていないみたいだけど、少しでも畜産に関係するような仕事についてくれたら嬉しいなぁ。
