本年もよろしくお願い申し上げます淑気満つ初春の候、皆様におかれましては、よいお年をお迎えになったことと存じます。
北海道足寄町の本年元旦の気温は氷点下20度。
息がかかると牛の毛の先も、人の髪の毛も、霜で白くなります。
こんな日は温かいお天道様の日の光が本当に有難く感じるものです。
牛も朝日が当たる場所に固まり、まどろんでいるのを見ると、太陽からエネルギーを受けているんだなぁと感じます。
牧場では寒さに負けず、牛も人も元気に過ごしています。
本年も皆様と牛に感謝しながら、しあわせな牛づくり、食べると笑顔になれるお肉の生産のため精進していきます。
本年もどうぞご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。
牛も人もしあわせに アニマルウェルフエア推進牧場昨年AWFC・JAPAN (アニマル・ウェルフェア・フード・コミィニティ・ジャパン)が発足し、弊社の上田代表も肉牛部門の理事として活動しています。
アニマルウェルフェアとは、動物ができる限りその動物にとってより良い状態でいられることを目標とする考え方で、世界の家畜福祉の原則となっている『5つの自由』
①「飢えと渇きからの自由」(健康と活力の為に必要な新鮮な水と飼料の給与)
②「不快からの自由」(畜舎や快適な休息場などの適切な飼育環境の整備)
③「痛み、傷、病気からの自由」(予防あるい
は救急診察および救急処置)
④「正常行動発現の自由」(十分な空間、適切な施設、同種の仲間の存在)
⑤「恐怖や悲しみからの自由」(心理的な苦しみを避ける飼育環境の確保及び適切な待遇)
を保証することが重要とされています。
欧米などの畜産先進国は、家畜の行動の自由を閉じ込め生産性と効率性の向上を目的としてきた工場的畜産から、アニマルウェルフェア(AW)畜産への転換をすすめており、また世界動物保健機関 OIE も 2005 年から世界家畜福祉基準を策定しています。
そのような国際的状況の変化に対応すべく、我が国の AW 畜産の進化をめざし、農場、食品企業、流通外食消費者とのコミュニティとして、AWFC・JAPANが設立されました。
また、(公社)畜産技術協会により科学的知見を踏まえた「アニマルウエルフェアの考え方に対応した飼養管理指針」が策定されており、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、農林水産省としてもその普及に努めているところのようです。
私達は、牛にとっても人にとってもしあわせな牧場を目指し、邁進していこうと思います。
