北十勝ファーム便り

letter

北十勝ファーム便り NO.15

牛舎にて今年最後の分娩
牛舎で最後の妊娠牛が分娩したんですが、子牛が大きい!と報告がありました。
弊社に勤めて8年目の中村さんがまとめてくださったので引用します。

‟自家No.414(ももこ) 【10/26夜 22:45頃分娩】
21 時頃、陣痛が始まったのか、落ち着きなく尾を上げて鳴きはじめる。
それから1時間経過。何度もお産を経験した経産牛なのになかなか産めないなと、とても心配になった。
子牛の鼻先までは出てきているのに。
本当は自力で分娩してほしいのだけど、母体のためにも子牛のためにも、そろそろ限界かと思い、強制分娩させるための準備をしに牛舎から離れる。
道具を持って戻ると、もう産んだような鳴き声がしたので急いで近づく。
すると、先程は鼻先までしか出ていなかった子牛が腰のところまで出ていて、子牛がぶらんと宙吊り状態。(羊水が吐き出せて逆に良かったかもしれない。)
現場を主に仕切っている圭豊くん(金穂さんの長男)が急いで引っ張って、無事分娩。
この子は、牛舎では最後に分娩する予定の牛。(放牧地で分娩させるのが心配な牛は牛舎で産ませています。短角は乳頭が飲みにく
い形をしている牛もいるため、生まれた子牛が自分で飲めないことがあるんです。)
今時期はまだ他の繁殖牛が放牧地にいるため、牛舎で1頭のびのび過ごし、もりもりご飯を食べていたせいか、子牛が超ビッグサイ
ズに!
♀で胸囲90cm(推定55kg)は今まで見たこと無い。(圭豊くんに測ってもらい、「90。」「え??もう1回測ってください。」「やっぱり90。」と、1回疑いました。)
♂の今までの最大サイズと同じ。だからお母さんはなかなか産めなかったのね。
体が大きいせいもあり、自分で立てるようになるまでも一苦労。
立つのを手伝っては転んで、手伝っては転んでを繰り返した。
しっかり立てるようになったら、あとは飲むだけ。
飲欲旺盛で、、、私より体が大きいものだから、パワーがすごい。
「飲みたいよ~!」と猪突猛進して乳頭を通り過ぎようとするのを手で必死に押さえながら飲ませてあげるので、翌朝、筋肉痛に…!
パワーがすごかったので、太陽のように力強い子に育ってほしいということで『ひなた』と呼ぶことに。
母親は去年双子を育てていたこともあり乳量もたっぷりで、ひなたはお腹いっぱいにお乳が飲めるので生後3日間はぐーすか寝てばかり。
(寝る子はやっぱり良く育つんです。でも、寝てるだけなのか、調子が悪いのかをちゃんと観察できてないといけないので要注
意。私は今でも判断が難しくて、生後3日間くらいはハラハラします。)
4日目くらいから牛舎の中をぴょんぴょん跳ね回るようになり、その姿に自然と笑みがこぼれる私がいる。“


デントコーンサイレージ収獲完了しました
サイレージとは、青刈りした飼料作物をサイロ(貯蔵設備)に詰め、乳酸発酵させたエサのことです。
発酵によって乳酸、酢酸といった物質が発生し、腐敗菌やタンパク分解菌の活動を抑えるため、飼料の長期にわたる貯蔵が可能
です。
また、発酵で生じた有機酸は、牛にとって重要な栄養源で、食欲をそそる香りのため、サイレージは牛が大好きな飼料です。
弊社のサイロはチューブ式。巨大芋虫型サイロが3本できました。
今年はあまり天候に恵まれませんでしたが、一定量確保はできたのでまずは一安心です(^^)