北十勝ファーム便り

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北十勝ファーム便り NO.14

種畜検査
8月末に、私達の牧場で活躍してくれている種牛君達の種畜検査がありました。
種畜検査は、家畜改良増殖法(昭和25年5月27日法律第209号)に基づき、種畜の交配に伴う疾病の蔓延防止と、優良な種牛利用による家畜の改良増殖を効率的に推進することを目的に、(独)家畜改良センターが都道府県や地域役場の方々と協力して行っています。
一頭ずつ体高を図り、歩様や健康チェックに加えて衛生検査を受けます。
この検査のために、音別町にある放牧地から片道約2時間かけて足寄町に連れてきていました。
終わったら、また2時間かけて雌牛達の待つ放牧地へ。。
毎年放牧 期間中にこの検査があるので、わざわざ下牧しなければならないのがちょっと大変(^^;
“自己の飼養する雌への種付けに供する場合については、種畜登録の制限を受けない“とはされていますが、交配を通じて多くの雌牛やその子牛に影響を与える種牛くん達ですので、安心して活躍してもらいたく、毎年きちんと検査を受けています。


実習生(インターン)と過ごす夏
夏になると、畜産学部や獣医学部の学生さんや、地元の農業高校生がインターンとして実習に来ます。
長いと3週間もの間、毎日朝早くから暗くなるまで一緒にお仕事をしてもらい、皆でご飯を食べます。
例年3組程受け入れますが、興味を持って一生懸命作業してくれる子は教えるこちらも嬉しいもので、ついつい「妊娠鑑定もしてみ
る?」「家畜市場に行ってみる?」「イベントのマネキンやってみる?」などと色々経験させてあげたくなってしまいます。
学校で言葉だけ習ったところで、教科書と実際の現場とでは違いますものね。
母牛のお腹の中の子牛を感じた感触、牛のにおい、田舎の自然の音、満点の星空、給餌中にうっかり口の中に入った草の味、ちょっとずつでいいので身体に記憶して帰っていってほしいなと思っています。
それに加えて、上田代表はその子の特徴をつかんだら、それを活かせる「夢」を持たせるような話をしています。
畜産関係と言っても、多種多様な職業があるので、それとなく話題にしたり、「こんな寄り道もいいんじゃないか」と言ったりもします。
時には本気で叱るときもあります。
真剣に向きあい、畜産の業界に興味を持ってくれている若者の心を掴む!畜産業界に若者をゲット!笑 可愛がり過ぎて、実習終りに空港まで送っていったときに、抱き付かれて泣かれて慌てた、という笑い話もあるほどです。笑


いよいよデントコーンの収穫はじまりました
畑にたい肥をまいて耕し、種を撒き、台風の中祈って、水はけ対策をして、鹿に実をつまみ食いされながらもどうか無事にと祈っていたデントコーンが、ついに収穫の時期を迎えました。
たくさん雨が降ったので、まだ畑はぬかるんでいてアクシデントは色々ありますが、2日間で収獲は終わる予定です。