お腹のむしが鳴く②成牛は1日に生草で40~70kgも食べると言われています。
放牧していると1日のうち9時間も草を食べ歩いているのです。
私の体重分食べているわけだ・・・なんて思った記憶があります。
反芻は1日に6~11時間行います。
その時間のうち60%以上が横臥姿勢(座っている状態)で行うようです。
食べているか寝ている以外の時間は、ほとんど座って反芻しています。
反芻動物は第一胃で微生物の力を借りて短鎖脂肪酸を生成しています。
ウシはこれを吸収して、細胞内のミトコンドリアで代謝を行い、自身の基礎代謝量の70%程度をまかなっています。
そして同時に、第一胃ではタンパク質も生成しています。
牛の唾液には血液中の尿素が溶け出していて、胃にいる微生物はこの尿素からタンパク質を合成します。
微生物達は、ウシのエネルギーとなる脂肪酸を生成し、自身の体の素となるタンパク質を合成し、しっかり働いてくれたあと第四胃で消化され、今度は牛のタンパク質として小腸で吸収されます。
つまり、ウシには自身の体の分解物である尿素を、タンパク質合成の材料として再利用していることになります(尿素の再循環)。
なんてエコなしくみ!微生物と共にウシはどっしり、まったり生きています。
一番草刈り取り終盤梅雨がないと言われる北海道でも、7~8月に雨が続くときがあります。
今年の十勝地方は記録的な日照不足とのニュースがありました。
足寄町の昨年7月の日照時間は171.3時間のところ、今年は98.2時間。
降水量は昨年7月で72.5mmのところ、今年は191.5mm。
雨が多いと思っていました。十勝晴れはどこにいった~!
けれども8月に入り、やっと天気も落ち着いてきました。
残っていた採草地の刈取り作業に追われています。
デントコーンも大きくなってきました 6月に芽を出したデントコーン(飼料用トウモロコシ)も、背丈が2mほどになってきました。
こちらはまぁまぁ順調な様子でほっとしています。
順調に収穫を迎えられますように。
